第19回共創学研究会
「日本語と共創:<イマ・ココ>をめぐって>」

 

2023年10月7日の開催を予定しておりました第19回共創研究会は,
やむを得ない事情により,開催を延期することとなりました.
すでに申し込まれた皆様には,心よりお詫び申し上げます.

新しい日程については,あらためての開催が決まりましたら,
学会ホームページでお知らせいたします.

 

日時:2023年10月7日(土) 13:20~15:30
開催方式:対面
場所:星陵会館 F室(東京都千代田区永田町2-16-2,アクセスマップ
定員:30名程度
参加費:会員 無料,非会員 500円
参加申し込み:本ページ下部の参加申し込みより「事前参加登録」をお願いします


趣旨:

2018年12月の本学会年次大会ワークショップでは,「違和感やズレ,もつれながら共振し立ち上がる刻を,身は感受して,ただ,かすかに震える」共創の瞬間を「ざわざわ,ぴくぴく,もぞもぞ,そわそわ,ぞわぞわ」などと表しています.これらのことばは,私たちの感覚とどのように結びつき,何を意味しているのでしょうか.

本研究会では,熊倉千之氏(日本語・日本文学)をお招きし,ご講演いただきます.

熊倉氏は,ご著書『日本語の深層 <話者のイマ・ココ>を生きることば』(筑摩書房,2011年)において,やまとことばの一音一音に意味があり,それらが膠着して語彙,文法体系を構成していることを明らかにされています.たとえば,「す・す・む」は,<「す」(為)>・<「す」(為)>が繰り返されて,何かを<「む」(産)>というように.こうした語形成の土台には,現前性を尊ぶ感性や発話の根拠を話し手の<イマ・ココ>に置く視点があり,またそれによって話者の心の中に生起するものごとを感受し合う言語文化が醸成されてきたということです.

本学会で取り上げる共創の論理は,他者性,身体性,場,自然といった「見えない働き」を取り込むことを特徴とし,共創の実践とは,見える世界の働きと見えない世界の働きを橋渡しするものとされています(本学会HP,設立趣意).

言語とは,そもそも,人間が「見えない働き」を感知し,見えるかたちへと体系化したものと言えるかもしれません.私たちが話す日本語は,「見えない働き」をどう感知し,どのように見えるかたちへと体系化した言語であるのか,共創という観点から日本語を捉えると何が見えてくるのか,印欧語との比較において何が言えるのか,等々,様々な観点から議論できることを期待しています.

ご参加の皆様には,熊倉千之著『日本語の深層 <話者のイマ・ココ>を生きることば』(筑摩書房,2011年)を事前にご一読いただければ幸いです.

 

研究会プログラム:

13:20 開会挨拶と趣旨説明 (司会進行:植野貴志子)

13:30 講演 熊倉千之
    「日本語と印欧語に「言語の場」の互換性のないことによる「共創」についての難題」

14:30 質疑応答・討論

15:30 閉会挨拶 植野貴志子

 

参加申込:

以下の参加申込フォームより,2023年10月4日(水)17時までに事前参加登録をお願い致します.

定員に達した場合,事前参加登録の期限より早く申し込みを締め切ります.

申し込みフォーム

※ 開催延期のため,申し込みを停止しました.

 

 

問い合わせ先:

植野貴志子 (東京都市大学) uenok[at]tcu.ac.jp

[at]を半角の@に変えてください.