第6回共創学研究会 「研究交流会―みえてきた共創のかたちー」

日時:2019年3月9日(土) 12:30~18:00
場所:東洋英和女学院大学大学院六本木校地(東京都港区六本木5-14-40)
   会場へのアクセスは東洋英和女学院大学大学院HPをご覧ください.
参加費:無料

概要:

共創学会では,昨年3月に共創学研究会の一環として,「共創とはなんぞや」をテーマに,さまざまな分野の学生や若い研究者が集まり,ポスター発表で提示された多様な視点,方法,現象などを通じて,「共創」そのものを問いただす機会を持ちました.そして,昨年12月の第2回年次大会ではその時の知見を活かした講演発表がいくつかありました.

学会発足から2年,共創という視点から,自らの研究を捉えなおし,理論や実践,技術の在り方を変えていこうという強い意思が会員のあいだに芽生えはじめています.とくに,共創では,想定外の他者や知覚できない外部に触れることが重要であることが指摘されています.加えて,共創の理論,技術,実践のあいだを埋めていこうという動きも感じられます.

そこで,皆さんのなかで芽生えつつある研究や,育ち始めた研究などを思う存分に提示していただくために,昨年に引き続きポスター発表を募集します.構想段階のものでも受け付けます.異質な人たちと触れ合うことによって,熱のこもった議論が繰り広げられることを期待しています.加えて,研究会後半では,研究領域が異なる4名の大学院生の方に企画をお願いし,「実践の中の共創」について,コメンテータらとともに議論を深めることにします.

なお,昨年同様,ポスター発表の対象者(非会員の方の発表可)は以下の通りとします.たくさんのご発表をお待ちしております.

  • 博士課程,修士課程に在籍する大学院生
  • 学部生
  • 博士号を取得後,5年未満の研究者

 

ポスター発表について:

発表をご希望の方は,「発表・参加の申し込み」サイト(下記)から,タイトルとアブストラクト(200字前後)を提出してください.

当日ご用意いただくのはA0もしくはA1のポスター1枚のみです(発表要領の詳細は後日連絡).

 

話題提供と討議: 

実践の中の共創「共創なんていわない」
モデレータ:西 洋子(東洋英和女学院大学・教授)

今回の研究会では,「実践の中の共創」について,領域の異なる4名の大学院生・若手研究者に企画と話題提供をお願いしました.

【趣旨】
本企画の会議時,企画者4人それぞれの実践現場には,共通部分のみならず 相違が多くあることがわかった.「共創」という言葉に依存すると,多様な現場での実践を,均一化・ブラックボックス化しかねない.本企画では,共創という言葉をあえて使わず,各現場に根ざした「『共創』的な概念」を議論することで,ボトムアップに共創のかたちが浮かび上がることを目指したい.

【話題提供】
① 保育者と観察者の子どもをみる“異なる”まなざしはどのように“共に”のまなざしへ変わったか
 (山下 愛実 お茶の水女子大学大学院)

② 時空間を隔てた文脈の「ずれ」が駆動する音楽実践の諸相
 (石橋 鼓太郎 東京藝術大学大学院)

③ 「音楽を媒介にしていた療法的活動」から「その場に居るひとたちで音楽する場を創る」形への変化~セラピストの中で何が変わったのか~
 (尾形 由貴 東洋英和女学院大学大学院)

④ 実践知研究のリアルタイム性~切に,野生的に,たたきあげる~
 (堀内 隆仁 慶應義塾大学SFC研究所)

【討議】
4名の話題提供者とコメンテータ(調整中)が,実践の中の共創について,フロアーとともに討議を行います.

 

プログラム:

12:30-12:50 受付・ポスター準備
12:50-13:00 開会の挨拶
13:00-14:30 話題提供と討議 実践の中の共創「共創なんていわない」
14:30-15:00 休憩
15:00-16:00 ポスター発表(前半:ID1~ID7)
16:00-16:15 休憩
16:15-17:15 ポスター発表(後半:ID9~ID15)
17:30-17:45 講評
17:45-17:50 閉会の辞

※ポスター発表の申込み件数によって,プログラムの時間が変更になる場合があります.
最終版は2月下旬にお知らせいたします.

 

ポスター発表:

  • 発表者ID1~7が前半発表(15:00-16:00),ID9~15は後半発表(16:15-17:15)となります.
  • 前半,後半に関わらず,発表者はポスター準備時間帯(12:30-12:50)にポスターを所定の位置に貼り終えてください.

<発表者リスト>

発表者ID 氏 名 所 属 発表タイトル
1 竹ヶ原 光佑 東京工業大学 珊瑚の石垣を築造する技術の学びの体験と省察による共創
2 丹羽 可那子 公立はこだて未来大学 函館西部地区バル街における共創型デザインの分析
3 浅見 亜美 東洋英和女学院大学大学院 レッジョ・エミリアにおける幼児教育アプローチはコミュニティをどのように変容させているのか
4 富樫 悠紀子 九州大学大学院 私の包摂―足元の出来事から―
5 岡田 恵利子 公立はこだて未来大学大学院 小さな組織のデザインプロセスから学ぶ好循環共創事例の考察
6 田中 芳美 東洋英和女学院大学大学院 子どもは他者とどのように繋がろうとするのかー2歳児の「生活場面」でのやりとりに着目してー
7 曽我部 夏樹 公立はこだて未来大学 オーケストラの合奏練習における意識と身体動作についての分析
9 川口 響子 公立はこだて未来大学大学院 都市緑地における自分ごと
10 岡南 愛梨 お茶の水女子大学大学院 遊びの持続を試みる1-2歳児のかかわりの工夫
11 樫原 輝 筑波大学 主観的「おいしさ」の共有による食事コミュニケーションシステムの提案
12 角田 洋子 東洋英和女学院大学大学院 自発言語のない自閉症児との共創―二人で歌を歌えた時間-
13 宮本 聡 九州大学人間環境学研究院 他者との「共創」する空間生成
14 須藤 か志こ 公立はこだて未来大学 ボトムアップ型地域デザインの実践研究 ―実践を共有する表現―
15 山田 恵 東洋英和女学院大学大学院 届いていない遺族が望む対応―司法解剖の実施から―

 

<発表要旨>

以下にポスター発表の要旨集を公開します.
共創学会 第6回共創学研究会 発表要旨集 

 

懇親会:

研究会終了後,引き続き,会場にて懇親会を行います.

 

発表・参加申し込み:

発表申し込み:2019年2月15日(金)〆切 → 2019年2月24日(日)〆切 ※延長しました
参加事前申し込み:2018年3月6日(水)〆切

発表または参加を希望する方は以下のサイトより申し込みをお願い致します.
申し込みの事前受付を終了しました.

参加のみを希望される方は当日参加も歓迎です.会場受付にて当日参加登録をお願い致します.

 

問い合わせ先:

早稲田大学 三輪 敬之
miwa[at]waseda.jp
※[at]を半角の@に変えてください