第16回共創学研究会
「『生まれつづける』のその後」

日時:2022年10月22日(土) 14:00~17:00
開催形式:オンライン
場所:オンライン配信 (zoomの接続情報は事前登録頂いたメールアドレスにお知らせします)
定員:80名程度
参加費:無料 (非会員の方も無料でご参加頂けます)
参加申し込み:本ページ下部の参加申し込みより「事前参加登録」をお願いします。


趣旨

昨年12月,共創学会第5回年次大会が「生まれつづける」というテーマで行われました.この年次大会にむけて一年ほど前から函館を舞台に3つの共創活動が続けられていきました.そのうちの一つが函館視力障害センターで行われた「畑」をつくる共創活動です.年次大会ではこの活動の報告がありましたが, その後この活動はどのようになったのか,気になるところです.今年に入って、また昨年とは異なる何かが生まれはじめ,動き出しているようなのです.

一方,石巻では東日本大震災以降,「てあわせ・のはら」の実践活動がもう10年以上も続けられています.どうしてこんなに長く続いているのでしょうか.この実践はどのように生まれたのでしょうか.ここ数年はコロナ禍で人と会う機会も限られ,当初のファリテーターであった東京からの人たちは現地に来られないという状況となりましたが,この「てあわせ・のはら」の実践はその後も現地の人たちのあいだで続いているようなのです.

現在,地域でのさまざまな活動が報告されたり,出版されたりしていますが,その多くは活動の「今」を伝えるものであり,活動がはじまるまでの経緯や,その後どのような経過をたどったのか,関わる人々がどのように変容したのか,こうした様々な相互連関が,実践の変容にどのような作用を及ぼしたのかを具体的に扱うものは殆どありません.

そこで,本研究会では,「『生まれつづける』のその後」というテーマのもと,共創活動の一つとして行われた函館の視力障害センターでの畑の活動のその後と,石巻での震災以降の「てあわせ・のはら」の実践活動がはじまるまでの経緯や,その後どのような経過をたどったのか,実践をされた当事者の方々に語っていただこうと思います.あわせて,共創の社会実践での変容や生まれつづけることの意味について,年次大会の大会委員長でもあった岡本誠先生,「てあわせ・のはら」の実践に関わってこられた三輪敬之先生にお話いただくことにします.

さらに本研究会では,他の実践/理論との連結として,例えば,カウンセリングの現場のように,さまざまな「はじまり」「その後」「終わり」が生じるような領域で,どのような理論が築かれているのか.臨床心理学がご専門の桑原知子先生より,カウンセリングや支援における「おわり」について,「心の悩みや傷に『おわり』はあるのか」というテーマでお話いただきます.

皆様との対話の中から,「生まれつづける」のその後が共創の社会実践の動態として浮かび上がってくることを期待しています.

 

研究会プログラム

14:00 開会のあいさつ,趣旨説明
 刑部育子 (お茶の水女子大学)・戸田祥子 (てあわせ・のはら石巻/東松島)

14:10 第1話:畑に集まる人たちの変容とその後
 伊藤精英 (公立はこだて未来大学)・館田美保 (函館視力障害センター)

14:50  第2話:「てあわせ・のはら」石巻実践の始まりとその後
 戸田祥子・三輪敬之 (早稲田大学)

15:30  休憩

15:40 対話:2つの実践の「生まれつづける」のその後から見えてくるもの
 コメンテーター:岡本誠 (公立はこだて未来大学)・三輪敬之
 登壇者:伊藤精英・館田美保・戸田祥子
 コーディネーター:刑部育子

16:30 第3話:心の悩みや傷に「おわり」はあるのか
 桑原知子 (放送大学)

17:00 終了

※プログラムの詳細は変更となる場合があります

 

参加申し込み

以下の参加申込フォームより 2022年10月19日(水)17時までに事前参加登録をお願い致します。
オンライン配信アドレスは、参加申込フォームで登録していただいたメールアドレスにお知らせします。

参加申し込みフォーム

 

問い合わせ先

刑部育子 (お茶の水女子大学)
戸田祥子 (てあわせ・のはら石巻/東松島)
野口晴子 (早稲田大学)
gyobu.ikuko[at]ocha.ac.jp [at]を半角の@に変えてください