(ISSN 2435-1261)

共創学 7巻 2号 (Cocreationology, Vol.7, No.2)

原著論文

2つの連続した箱庭療法セッションにおける共創 脳活動計測による検討
秋本 倫子,石原 宏, 伊藤 淳子,田中 琢真,久保田 泰考,小林 能成
Vol. 7, No. 2, pp. 10-21, 2026/1/30

概要:クライエント役(Cl)とセラピスト(Th)による模擬的箱庭療法セッションにおいて,ウェアラブルNIRS (near-infrared spectroscopy)装置を用いて両者の前頭葉の脳活動を同時計測し,約10分間の箱庭制作での二者間相互作用を,脳活動データと動画の行動データを併せた混合研究法により検討した.同日に連続して実施した2セッションのうち,2セッション目のCase Bでは,1セッション目のCase Aと共通のモチーフが作品に現れた.このことはThの主観的判断と脳活動の両方に別の形で影響したと考えられ,箱庭療法における共創のあり方や同一Thが繰り返し箱庭制作を見守る際などの箱庭療法の治癒メカニズムを考えるヒントになり得ると考えられた.

キーワード:表現, 脳計測, 心理, 混合研究法, 箱庭療法

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