役員 (第4期)

会長

三輪 敬之 Yoshiyuki Miwa

早稲田大学 名誉教授

<専門分野>共創学

<プロフィール>1976年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学。同大学助手、講師、助教授を経て、1986年理工学部教授、2007年より創造理工学部教授。 2009年から5年間,総合機械工学もの・ひと・こと研究所所長を兼任。工学博士。日本機械学会フェロー、日本ロボット学会、ヒューマンインタフェース学会などの理事を歴任。 Moèt-Henessy最優秀科学賞(仏)、ヒューマンインタフェース学会論文賞などを受賞。2010年ジェノバにて、Shadow AwarenessⅡ(Dual2010)を上演、総指揮をとる。2012年より被災地で身体表現WSを実施。 共著書に『場と共創』(NTT出版)他。

<メッセージ>今、ここに必要なこと、それは共創です。共創の表現は、信頼し合える関係のなかに、ともに存在しているという安心感や自分の居場所があるという感覚を生み出します。 共創する私、共創する教育、共創する技術、共創するコミュニティ、共創する社会、さらには共創する文化を我が国から世界に発信していきませんか。子どもたちのためにも、共創を形にしていきましょう。

副会長

澤 宏司 Koji Sawa

数々企画 代表

<専門分野>数理科学、数理論理学

<プロフィール>1994年早稲田大学理工学部数学科卒。2010年神戸大学大学院理学研究科地球科学惑星科学博士後期課程修了。博士(理学)。首都圏の私立高校、大学を経て、2019年4月から現職。最近は論理と時間・空間の関係に関するモデルの研究に従事。簡単な計算を伴う全身運動プログラム「サワ☆博士の数楽たいそう」主宰。

<メッセージ>非論理的に論理について考えています。個人的な論理は有益なものにはなりがたく、より普遍的な論理の出現は他者の存在を前提とする点で共創的です。論理の生成に共創が関与しているだけでなく、十分に発達した共創の場の1つの表現が均一的な時間や空間なのかもしれません。

副会長

西 洋子 Hiroko Nishi

東洋英和女学院大学 教授

<専門分野>身体表現論、舞踊学、応用コミュニケーション科学

<プロフィール>お茶の水女子大学大学院修士課程、神戸大学大学院博士後期課程修了(学術博士)。子どもの身体表現や精神科入院病棟での実践を行う。 1998年から地域社会でインクルーシブダンスを展開。お茶の水女子大学助手、学習院大学講師を経て2004年から現職。NPO法人みんなのダンスフィールド理事長、 国立民族学博物館客員教授(2008-2012)、早稲田大学理工学術院客員教授(2008-)。舞踊学会研究奨励賞(2003)、ISAPA最優秀ビデオ発表賞(2003・2007)受賞。

<メッセージ>多様な人々が、それぞれの身体で、共に表現を創る現場にいます。驚きや困惑、感動があります。今はまだ、切れ端しかつかまらず、泡のようなものしか伝えることができません。 身体からはじまる表現世界の「見えぬけれどもある」を、共創の新たな知と手法で描き出す。心あるさまざまな共創の現場を、もっともっと元気にしていきたいのです。どうかご一緒に!

理事

秋田 有希湖 Yukiko Akita

鶴見大学短期大学部 准教授

<専門分野>身体表現論、舞踊学

<プロフィール>お茶の水女子大学大学院博士前期課程修了。修士(人文科学)。2010年より鶴見大学短期大学部専任講師。2018年より准教授となり、現在に至る。子どもや親子、保育・教育現場の身体表現研究を進めながら、被災地や公立文化施設等でインクルーシブな表現活動のファシリテーションを磨く。2021年より障害者就労支援センターでの実践をスタート。NPO法人みんなのダンスフィールド副理事長。

<メッセージ>あらゆる差異を超えて様々な人と出会い、表現を通して、この世界の新しい見え方に触れることが好きです。身体は、表現の現場で生じる出来事を確かに知覚しますが、その実際は、自分自身でさえもよくわからないことが多くあります。みなさんと一緒に、共創表現のリアルに迫ることができればとても幸せです。どうぞ宜しくお願い致します。

理事 (企画)

植野 貴志子 Kishiko Ueno

ノートルダム清心女子大学 教授

<専門分野>社会言語学、語用論

<プロフィール>日本女子大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程後期満期退学。博士(文学)。日本女子大学助教、東京都市大学教育講師、順天堂大学准教授を経て、2018年より現職。論文に「日本語と英語における自己の言語化―「場所」に基づく一考察」(『場と言語・コミュニケーション』ひつじ書房、2022年)、「会話におけるストーリーの共創」(『共創学』1(1)、2019年)など。

<メッセージ>ことばの現象を研究しています。ことばの成り立ちにも、何気ないことばのやりとりにも、身体性、他者性、無意識、自然などの暗在的なはたらきを含んだ「共創」が潜んでいるように思われます。共創の論理を探究しながら、互いに手を差し伸べあえる共存在のあり方を考えていきたいと思います。

理事 (財務)

大塚 正之 Masayuki Otsuka

早稲田大学 招聘研究員 / 弁護士

<専門分野>家族法、臨床法学

<プロフィール>東京大学経済学部卒業後、裁判官、早稲田大学大学院法務研究科教授を経て現職。筑波大学法科大学院講師、場の言語・コミュニケーション研究会員。主著「判例先例渉外親族法」(尾中郁夫学術奨励賞)、「場所の哲学ー存在と場所」、「場所の哲学ー近代法思想の限界を超えて」など。

<メッセージ>本学会の「共創」は、「場」と共に、前近代社会と近代社会の対立・矛盾を止揚し、次世代の学問を基礎づける根底をなすタームです。 近代社会・近代科学を超えるためには、自然科学・社会科学・人文科学の枠組みの向こう側の世界=臨床の知を探求することが必要です。 本学会を通じて新しい世界像をともに創りましょう。

理事 (広報)

桑原 知子 Tomoko Kuwabara

京都大学 名誉教授 / 放送大学 教授

<専門分野>臨床心理学

<プロフィール>1984年京都大学大学院教育学研究科博士 課程修了。教育学博士(京都大学)。姫路独協大学一般教育部助教授、京都大学助教授を経て、2007年より京都大学大学院教育学研究科心理臨床学講座・教授。2020年より放送大学教授。臨床心理士。博士論文のテーマは『人格の二面性について』 。主な著書 は、『もう一人の私』創元社、『教室で生かすカウンセリングマインド』日本 評論社、『カウンセリングで何がおこっているのか』日本評論社。

<メッセージ>個人療法を基本にしつつ、教育、司法、医療、産業など、さまざまな場でおこる「心」の問題にかかわり、「心理療法とはなにか」「人間とはなにか」ということを考えています。そこで見えてくるのは、人間《関係》の不思議さであり、矛盾を抱える人間、そして、矛盾のなか に生きる人間の姿です。相対立するものはいかに共存し、人間の生きる力を支えているのか、それを解く鍵が、「共創」にあると思っています。

理事 (企画)

郡司 ペギオ幸夫 Yukio-Pegio Gunji

早稲田大学 教授

<専門分野>理論生命科学

<プロフィール>東北大学理学部卒.同大学院理学研究科博士課程修了(理学博士).1987年神戸大学理学部地球科学科助手のち助教授1999年神戸大学理学部地球惑星科学科教授.2014年以降 現職及び神戸大学名誉教授.著作に『天然知能』(講談社メチエ2019年)『やってくる』(医学書院2020年)『かつてそのゲームの世界に住んでいたという記憶はどこからくるのか』(青土社2022年)他多数.

理事 (広報)

笹井 一人 Kazuto Sasai

茨城大学 教授

<専門分野>複雑系科学、エージェント工学

<プロフィール>2002年神戸大学理学部地球惑星科学科卒。2008年神戸大学大学院自然科学研究科博士後期課程(地球惑星システム科学専攻)修了。 博士(理学)。2008年より東北大学電気通信研究所ポスドク研究員を経て、2009年より同大学助教。2018年より茨城大学工学部情報工学科准教授となり現在に至る。自己言及とフレーム問題、それをのりこえて生きるシステムおよび知能の原理その応用についての研究に従事。

<メッセージ>単なる相互作用としてのコミュニケーションを超えて、「ただそこに在る」ことが意味を持つような状況を作り出すこと、それが共創の意義であると考えています。 我々は自らが作り出したシステムとしての社会性・関係性に知らずのうちに縛られてしまっています。そこから脱却し、「自然に生きる」ことを探求できればと考えています。

理事 (財務)

戸田 祥子 Shoko Toda

宮城県立石巻支援学校 教諭 / 「てあわせのはら石巻・東松島」運営委員

<プロフィール>宮城教育大学教育学部養護学校教員養成課程卒業後、岩手県の小学校教諭を経て、支援学校などで学級担任として障害のある子どもたちの教育を行う。重度の自閉症を伴う知的障害のある子どもの母親でもある。東日本大震災後は石巻市・東松島市で障害のある子どもたちや家族と一緒に「てあわせ・のはら」の活動を継続し、県内外の福祉施設や団体と連携しながら活動の輪を広げている。

<メッセージ>問題や困ったことが起きたとき、「これからどうするか?」と考え、「いま何ができるのか」を選びながら手探りで進んできました。2011年の東日本大震災の際は東松島市の自宅が被災し、重度の自閉症を伴う知的障害のある息子は、避難所でパニックを起こしました。いろいろな出会いに支えられ現在に至っています。多様な人々が共に表現を創り合う活動から多くを学び、現在は「自分を表現する」ことが、私にとっても息子にとっても生きていくのに欠かせないことだと感じながら過ごしています。

理事 (企画)

中村 恭子 Kyoko Nakamura

大阪大学 准教授

<専門分野>日本画,藝術基礎論

<プロフィール>長野県下諏訪町生まれ.2005年東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業.2007年同大学院修士課程日本画研究領域修了.2010年同大学院博士課程日本画研究領域修了.博士(美術)取得.アートスペースキムラ(ASK?)主要取扱作家,九州大学助教,東京外国語大学AA研フェロー,早稲田大学招聘研究員.創造性にまつわる諸問題を自らの日本画による作品制作を契機として研究している.主な業績:『TANKURI 創造性を撃つ』(水声社,2018,共著).諏訪市美術館令和4年度特集展示 中村恭子日本画作品展「脱創造する御柱」(2022)など.

理事 (広報)

永田 鎮也 Shinya Nagata

日本光電工業株式会社 シニアフェロー

<専門分野>薬理学、電気生理学、生体情報工学、薬剤師、博士(薬学)

<プロフィール>製薬企業で昇圧剤、降圧剤、救急車搭載医療機器、生体信号ゆらぎ解析ソフトを研究開発・製品化。研究開発・生産の統括責任者、総括製造販売責任者、 責任技術者を務め、2016年4月より現職。場の研究所理事、新共創産業技術支援機構副理事長、SSJP超音速機事業企画研究会メンバー、東本願寺別院僧侶・総代役員、 関西柳生会初代代表、科学技術振興機構プロジェクトメンバー(2001~2003年)。国連、ITU、国内外の学会、大学等で講演多数。

<メッセージ>国家戦略に共創が謳われ、概念の深い理解と発展が求められています。これら状況を背景に、共創の概念と言葉を創案された佐々木正先生が、 共創を超える実践的学会の立ち上げを強く希望されました。本学会は研究会に止まらず、実践知を耕す学会にしたいと思います。研究者に限らず、様々な分野の方々のご参加を切望します。

理事 (企画)

野口 晴子 Haruko Noguchi

早稲田大学 教授

<専門分野>健康経済学、応用ミクロ計量経済学、社会保障論

<プロフィール>1988年早稲田大学大学院・経済学研究科修士課程修了、1997年The Graduate Center, the City University of New York Graduate School, Division of Economics Degree 修了(PhD in Economics)。スタンフォード大学、全米経済研究所(NBER:National Bureau of Economic Research)研究員、2000年に帰国後は、東洋英和女学院大学、国立社会保障・人口問題研究所を経て、2012年より現職。厚生労働省・中央社会保険医療協議会・公益委員、同省・社会保障審議会・委員、足立区教育委員会・足立区子ども施設指定管理者選定等審査会・委員長などを務める。現在、早稲田大学・政治経済学術院・副学術院長・現代政治経済学研究所所長・ソーシャル&ヒューマン・キャピタル研究所(WISH研究所)所長。

<メッセージ>私たちが生きる現代社会は、解決が困難な複雑な課題に直面しています。貧困や経済格差、宗教紛争や政治紛争により、世界のあちらこちらで社会の分断が起こる中、多様性が失われつつあります。こうした不確実な社会の中、私たちひとりひとりが自分の人生を豊かに、しなやかに、送ることが出来る持続可能な社会をどのように「共創」することが出来るのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

理事 (総務)

三輪 洋靖 Hiroyasu Miwa

産業技術総合研究所 主任研究員

<専門分野>サービス工学、人間工学、ロボット工学

<プロフィール>2001年早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。2004年同後期課程単位満了退学。同年9月学位取得。博士(工学)。早稲田大学理工学部機械工学科助手、早稲田大学先端科学・健康医療融合研究機構客員研究助手を経て、2005年4月産業技術総合研究所に入所。2018年11月より同所人間拡張研究センターにて、介護サービスを中心にサービスプロセスの可視化、従業員支援に関する研究、嚥下機能の計測とモデル化に関する研究等に従事。

<メッセージ>介護サービスでは、介護士、看護師等の介護スタッフ間のみならず、高齢者や家族も含めた、相互コミュニケーションや気付き、信頼関係がとても重要であることを肌で感じています。共創学会では、こうした現場の人達が生き生きと活躍できる場作り、サービス作りのための議論をしたいと思っています。

理事 (広報)

山内 泰 Yutaka Yamauchi

NPO法人ドネルモ 代表理事 / 一般社団法人大牟田未来共創センター(ポ二ポニ) 理事 / 株式会社ふくしごと 取締役

<専門分野>美学

<プロフィール>九州大学芸術工学府博士課程修了(芸術工学博士)。ドネルモでは、「とびこむ・ひらく・くみかわる」をモットーに、場づくりやしくみづくりに取り組む。ポ二ポ二(大牟田未来共創センター)では、大牟田内外の人々や組織との共創を軸としながら、まちづくりを進める。ふくしごとでは、障がいのある人と社会の豊かなつながり(しごと)を生み出す事業に取り組む。論文に「挫折のデザイン~パーソンセンタードにおける新しい主体性」(古賀徹編『デザインに哲学は必要か』,武蔵野美術大学出版, 2019)、「ぐにゃりのまちー超高齢社会「以後」の地域経営モデル」(全3回, Sustainable Smart City Partner Program, NTT, 2020)など。

<メッセージ>(博論までやったアドルノ美学の)アレゴリーを軸に、様々なフィールドで実践を重ねてきました。社会課題への取り組みをはじめ、現在求められる営みにおいて大切なのは、社会状況や困難が打開されるとき、「自分もまた組み変わる」という感覚だと思います。共創学会では、豊かな対話と議論を期待しております!

理事 (総務)

山口 友之 Tomoyuki Yamaguchi

筑波大学 准教授

<専門分野>ロボティクス,ヒューマンインタフェース,画像工学

<プロフィール>2002年早稲田大学理工学部機械工学科を卒業、2004年同理工学研究科修士課程修了、2007年同博士課程修了。2008年3月博士(工学)。早稲田大学理工学術院客員研究助手、同大学理工学術院助手、同大学次席研究員を経て、2013年筑波大学システム情報系助教。2011年から2013年米国カーネギーメロン大学客員研究員。メディアインタフェース(TwinkleBall、おいしさインタフェース)、実応用情報処理技術(劣化検査作業支援)、ロボティクスの応用研究等の研究に従事し、身体を含んだ人間の機能と感覚の工学的な知見に基づいた人間系と機械系の新しいコミュニケーションを築く研究に取り組む。

<メッセージ>コミュニケーションには、自分自身とのコミュニケーションと他者とのコミュニケーションがあります。内外のコミュニケーションから共創を考えるにあたり、自分の想像と出力された表現との違いによるギャップや、自分と他者との違いによるギャップなど、これらの違いを知覚することが共創への一歩だと思います。共創するインタフェースを追求する上で、これらの違いを許容するのか埋めるのか等、学際的な視点から思考したいと考えております。

横溝賢の写真

理事

横溝 賢 Ken Yokomizo

札幌市立大学 准教授

<専門分野>情報デザイン、社会実践のデザイン学

<プロフィール>グラフィックデザイナとして広告代理店に務めた後、渡伊。現地にて多様な専門家との協働デザインプロジェクトに複数携わり、社会実践のデザイン思想と技術を学ぶ。帰国後、八戸にて、一次産業の現場で地域志向のデザインマインドを涵養するデザイン教育を展開。一連の実践アプローチを研究し、博士(工学)を取得。現在は札幌市立大学に拠点を移し、地域の人びと共にその土地の生活世界を描きなおす社会的なデザイン研究をおこなっている。

<メッセージ>ある土地をあるく-それは私と場所が結びつく行為であると考えています。おなじ土地を歩いた人と, 自らの経験を語りあってみると、私-たちの場所〈現場〉がそこに現れます。「あれ=共創する時空」はそこに現れたような気がするのです。共創学会には、いろいろな〈私ーたち〉の場所がもちよられます。ここでの学会活動を通じて、「あれ」がなんななのか、その成り立ちを解明したいと考えています。

監事

金尾 雄二 Yuji Kanao

障害者総合支援法指定事業所「からしだね」所長

<専門分野>障がい者福祉、高齢者福祉

<プロフィール>1973年早稲田大学大学院修士課程機械工学専攻修了後、(株)日立製作所入社。亀有工場、土浦工場にて高速増殖型原子炉用ナトリウムポンプの研究・開発・設計および沸騰水型原子炉用各種ポンプの保守・補修・設計に従事。 1984年に退職し日本同盟基督教団土浦めぐみ教会事務長に就任、1987年に教会付属マナ愛児園設立、2003年に介護保険法指定事業所「喜楽希楽サービス」設立・所長。2010年に退職し東京基督教大学神学部国際キリスト教福祉学科入学。 2013年卒業後は、社会福祉法人等にて障がい者福祉に従事後、2015年に土浦めぐみ教会に障害者総合支援法指定事業所「からしだね」を設立、2017年6月には児童福祉法指定事業所「からしだね」を設立して現在に至っている。

<メッセージ>異質な顔写真で申し訳ありません。東日本大震災の折に10m近い津波に覆われた突堤の上に立って、放射性物質拡散事故を起こした福島第一原子力発電所を背景にして撮った自撮り写真です。 妻の実家は原発から約3㎞のところにありましたが、今は町全体が帰還困難区域に指定され家族をはじめ町民全員が故郷を失ってしまいました。一方私は、福島第一原発4号機を設計・製作した会社の一員として原発に関わる仕事をしていました。 このことから、「科学・技術と人間生活の間のコミュニケーションのあり方」を考えるようになりました。「共創」から生まれるものが「リアルな愛である」ことを期待しつつ、 障がいのある方々と互いに生きる喜びを毎日少しずつ味わわせていただいています。

監事

渡辺 富夫 Tomio Watanabe

岡山県立大学 特任教授

<専門分野>ヒューマンインタフェース

<プロフィール>1983年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻博士課程修了。工学博士。山形大学工学部情報工学科、米国ブラウン大学留学を経て、1993年岡山県立大学教授。2000年-2005年JST CREST「心が通う身体的コミュニケーションシステム E-COSMIC」研究代表者。2006年-2012年JST CREST「人を引き込む身体性メディア場の生成・制御技術」研究代表者。日本機械学会設計工学・システム部門業績賞・功績賞等受賞。ヒューマンインタフェース学会元会長。

<メッセージ>母子間コミュニケーション研究を出発点に、身体的引き込みの不思議さ・可能性に魅了され、うなずきや身振りなどの身体的リズムの引き込みをロボットやCGキャラクタに導入することで、話すと元気になるシステム・技術を研究しています。このかかわりの場で身体が歓びコミュニケーションを楽しくするインタフェースを一緒に創りましょう。

 

過去の役員

発起人
相澤 洋二 塩瀬 隆之 野家 啓一
合庭 惇 塩谷 賢 橋本 周司
石井 淳蔵 菅野 重樹 藤井 洋子
稲葉 俊郎 菅原 和孝 本間 大
井野 秀一 諏訪 正樹 前川 正雄
大澤 真幸 高西 淳夫 茂木 健一郎
大塚 博正 津田 一郎 持丸 正明
岡田 美智男 永沼 充 米岡 利彦
片桐 恭弘 中村 美亜 渡辺 和子
金尾 雄二 那須原 和良 渡辺 富夫
喜多 壮太郎 西井 涼子  
桑原 知子 西平 直